全国各地で相次いで行われ、とどまるところを知らない過払い金請求。
最近ではお金を取り戻せないことも多くなってきているようです。
それもそのはず、金融業者側に支払い能力がなくなってきているのです。
貸金業法の改正によって上限金利が厳しく規制され、思うような金利収入が
見込めない上に、過去の過払い金を蒸し返して請求されるのですから、
金融業者にとっては逆境の連続です。このままいくと、過払い金請求という
のはいったいどうなるのでしょうか。
その答えは、すでに出ています。
相次ぐ過払い金請求によってすっかり体力をそがれてしまった消費者金融
の中には倒産や廃業をするところが出始め、その勢いは加速しています。
どうせやっていても儲からないないし、過去の金利を蒸し返されてお金を
取られてはたまったものではない、という言い分です。
法律事務所にはかつて、良く似た“ビジネス”がありました。それは商品
先物取引にからんだ損失の賠償です。「必ず儲かります」と謳ってお金を
投資させたものの、実際にはその通りになるはずもなく、多くの被害者が
巨額の損失を被りました。常識的にはあくまでも商取引なので騙されたほうが
悪いとして救済されないのですが、ここでも最高裁判所が判決を出して被害金を
弁済しなければならないということになり、日本全国の弁護士がいっせいに
これに乗り出しました。結果としてかなりアコギに稼いでいた先物取引会社の
ほとんどは倒産し、被害金を請求する先がなくなってしまったということが
ありました。
これって、今の過払い金請求に似ていると思いませんか?かつての先物取引と
同じ道をたどることは目に見えていますので、やがて過払い金請求をする先が
なくなってしまって、この市場そのものが縮小していくことでしょう。
ただ、お金に困っている人がいなくなることはないので、破産や債務整理などの
分野で残っていく可能性はありますが。いずれにしてもそれほど長くは続かない
というのは、多くの専門家の見方です。