数年前くらいから、スポーツ新聞にちょっと見慣れない広告がよく掲載される
ようになりました。「クレジットカードを活用」「現金化でゆとり生活」これ
以外にもたくさんのコピーが躍っていますが、こういうのを見ていると、勘の
鋭い人は何となくピンと来るものがあるのではないでしょうか。
私もその一人でした。何となく奥歯にモノがはさまったような表現といい、ク
レジットカードを「活用」という部分に、何となく違和感のようなものを感じ
たことを覚えています。これらの広告が何を告知しているのかと言いますと、
クレジットカードの現金化です。クレジットカードというのは、本来ショッピ
ングをするためのものです。<br>現金の代わりにクレジットカードを差し出
すと、その場で決済完了となり商品を手に入れることができます。
代金はその後、月に一度の決済日にまとめて支払うという仕組みになっていま
す。商取引の世界ではこうしたやり方を売り掛けと言いますが、クレジットカ
ードはこの売り掛けを個人レベルのショッピングで実現するためのものです。
クレジットというのは「信用」を意味する英単語であることからもお分かりの
ように、クレジットカードは支払い能力に信用の無い人には発行されません。
ちゃんとショッピングをした代金を指定の期日に決済(支払い)するだけの信
用がある人にのみ、発行されるようになっています。欧米諸国ではクレジット
カードを持っていることが大変なステータスとなっており、クレジットカード
を持っていない人には提供されないサービスもたくさんあります。
これは極端な例ですが、救急車を呼んだときにクレジットカードを持っている
かどうかを尋ねられることすらあるそうです。
「現金化」というのは、このクレジットカードを持っている人が、裏技的な利
用方法で現金を手にする方法のことです。カードによっては現金をそのまま借
り入れできるキャッシング機能がついていることがありますが、これとは別の
ものであることを押さえておいてください。